2013年秋季カンファレンス開催

第5回秋季カンファレンスが開催されました

10月27日(日)、東京八重洲ホールにて秋季カンファレンスが開催されました。台風27号が直撃するとの予報で開催が危ぶまれましたが、幸いにも進路が逸れ、無事開催の運びとなりました。70名規模の行事だったにもかかわらず、一人の欠席者もなく開催できたことは研究会の先生方の熱い思いの現れであると考えております。

2013年秋季カンファレンス開催

【講演内容】

顧問の生田図南からは「自費治療におけるリアルタイムPCR検査の活かし方 −マウスピースを併用した歯周内科治療に関して−」との演題が出されていましたが、実際にはより幅広いトピックスが扱われ、参加者の臨床に役立つ内容をご提供できたのではないかと考えます。

続いて会員講演としまして岐阜県都クリニック院長の鎌田泰道先生より「歯周内科治療におけるリアルタイムPCR法の活用」の演題で歯周内科治療および、リアルタイムPCRをいかにして自院に取り入れていったか、そしてその結果医院の経営がいかに向上したか、について驚くべき数字を示しつつお話しいただきました。「歯周内科は患者さんを幸せにすると確信」「PCRは最高のエビデンス」との言葉に多くの参加者が深くうなずいていました。

また、続いての会員講演としまして愛媛県かまくら歯科院長の鎌倉聡先生より「インプラント治療におけるリアルタイムPCR法の活用」の演題で御講演いただきました。

「年間多くのインプラントの埋入を行っているが、PCR検査を事前に行い、歯周治療をオペの前にしっかり行うことでインプラント周囲炎に対する不安が少なくなる。」という言葉にはインプラント医ならではのリアリティーがあり、会員の歯周内科治療に対する自信を深める内容でした。

2013年秋季カンファレンス開催2

昼食をはさみ、午後の理事講演は当会理事である塚本高久が担当いたしました。演題は「続・菌の種類を考えた歯周内科の次のステージ」。前半部分ではいままでの「ジスロマック+ハリゾン」のみの歯周内科治療から、リアルタイムPCR検査を行うことで初めて可能になった「新・歯周内科治療」というべきものをご紹介しました。歯周内科は顕微鏡とリアルタイムPCR検査を併用することで、感染症の治療原則に則ったより科学的な治療法に進化しました。また後半では会員に自分で考え、積極的に参加してもらうことを目的に、問題提議として、検査法に関する疑問を示したり難治症例の供覧を行ったりしました。

塚本高久先生の演題

リアルタイムPCR法を用いた新歯周内科治療の導入により、従来型の歯周内科における難治症例の多くが克服され、歯周内科の治療精度は飛躍的に向上しました。その様子は下記の通りです。

 

難治症例の数

従来型の歯周治療 ≫ 歯周内科治療 > 新・歯周内科治療

 

しかしながらまだまだ改善の余地があるのです。当会は会員と力を合わせて今後もこの問題に取り組んでまいります。

最後の講演は塚本理事の医院である塚本歯科クリニックに勤務する衛生士、竹川綾香氏の発表でした。「塚本歯科クリニックにおけるリアルタイムPCRの実際」との演題で、リアルタイムPCR検査を行う際の実際の手順や注意すべき点など、動画を交えて詳説しました。また歯周病菌の再発には「プラークコントロールレコード」と「定期検診の間隔」の2つの要因が深く関係する、という興味深いデータも示されました。

塚本歯科クリニック勤務の衛生士、竹川綾香さんの発表

今回の秋季カンファレンスにおいて、お二人の会員の先生方の発表のレベルが非常に高かったことが印象的でした。今後も継続して会員の先生方にご協力いただき、有益な情報を共有する場を設けていきたいと考えております。

生田図南先生

秋季カンファレンスの様子

第5回 秋季カンファレンス大会長

山下 剛史